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エックス線の生体に与える影響に関する試験ノート1 |
1. 直接作用と間接作用 直接作用 : 放射線が細胞内原子(DNA)の電離・励起を直接行う場合 間接作用 : 放射線が生体中の水分子に作用し、フリーラジカルができ、これらが二次的に作用する場合 2.放射線効果の化学的修飾要因 間接作用(フリーラジカル)があることによって起こる現象。 (1) 希釈効果 溶質濃度:低=放射線効果:高 (2) 酸素効果 酸素の分圧:高=放射線効果:増大 (3) 温度効果 温度:高=放射線の生物学的効果:増大 (4) 保護効果 照射時にシステインやシステアミンなどのSH化合物(ラジカルスカベンジャー)が存在=放射線の生物学的効果:軽 (5) 増感効果 抗生物質やアルキル化剤=放射線効果:増大 3.放射線感受性と細胞周期 ![]() (1) ベルゴニー・トリボンドウの法則 放射線感受性が高い(細胞が死にやすい) a.細胞分裂が盛ん b.将来行う細胞分裂回数が多い c.形態及び機能において未分化 (2) 細胞分裂と放射線感受性 放射線感受性が高い時期 … G1後期、S前期、M期 4. 放射線感受性 ベルゴニー・トリボンドウの法則に従わない代表例 A 非常に高い:リンパ組織 、 造血組織 、 生殖腺 、 粘膜 、 消化管 B 比較的高い: 唾液腺 、 毛のう 、 汗腺 、 皮脂腺 、 皮膚 C 中程度:肺 、 腎臓 、 肝臓 、 膵臓 、 甲状腺 D 低い: 筋肉 、 骨 、 血管 、 神経組織 5.各組織の放射線影響 (1) 造血組織及び血液 約0.25Gy以上の被ばくで血液成分の減少が見られる。 放射線感受性:リンパ球 > リンパ球以外の白血球 > 血小板 > 赤血球 (2) 生殖器官 2.5Gy:一時不妊 5〜6Gy:多くの場合永久不妊 (3) 消化管 せんか細胞の分裂によって生産された細胞の寿命はマウスなどの動物で平均3.5日である。 10Gy以上の照射によって、せんか細胞の分裂は停止するが、既に分化している細胞はせんか細胞より 放射線感受性が低く、平均3.5日は機能することになる。(線量不依存域(3.5日効果)) (4) 皮膚 放射線によって起こる放射線皮膚炎 第1度: 1 〜3 Gy 3週間後 脱毛 、 軽度の紅斑 第2度 5 〜 10 Gy 2週間後 脱毛 、 紅斑 、 色素沈着 第3度 10 〜 18 Gy 1週間後 水泡 、 びらん 、 永久不毛 、 回復後色素沈着 第4度 20 Gy以上 3 〜 5日後 潰瘍 、 進行性びらん 、 回復不能 (5) 水晶体 半年から30年(平均2〜3年)の潜伏期間で白内障となる。 しきい線量は、急性被ばく:約5Gy、慢性被ばく:10Gy以上 |
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