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1.蛍光作用を利用した測定器の原理

(1) シンチレーション検出器
蛍光を放射する物質(シンチレーター)に放射線が入射すると、シンチレーターは放射線のエネルギーを吸収し励起し蛍光を放射する。この蛍光を光電子増倍管でパルス電流として測定する。
シンチレーターには、NaI(Tl)、CsI(Tl)、プラスチックなどが用いられる。

(2) 蛍光ガラス線量計
蛍光ガラス(銀活性アルカリアルミノ硝酸塩ガラス)に放射線を照射した後、紫外線を当てるとオレンジ色の蛍光を発する(ラジオフォトルミネッセンス)性質を利用している。
繰り返し読むことが出来る。

(3) 熱ルミネッサンス線量計 (熱蛍光線量計 ・ TLD )
熱蛍光物質(CaSO4、Lifなど)に放射線を照射すると物質が加熱し蛍光する性質を利用している。
格子欠陥に補足された熱で解放され再結合し、この際に蛍光を発する。
一度読むと消える。

(4) 光刺激ルミネッサンス(OSL)線量計
放射線との相互作用で生じた格子欠陥に閉じこめられている電子を光で励起し、再結合時の光を測定する。
繰り返し読むことが出来る。

2. 固体の電離を利用した測定器の原理

(1) 半導体検出器
空乏層と呼ばれる電界の強い領域に放射線が入射すると、外部回路に電流パルスが発生。固体電離箱とも呼ばれる。

3.化学反応を利用した測定器の原理

(1) 化学線量計
フリッケ線量計:Feイオンの酸化
セリウム線量計:Ceの還元
放射線による化学反応100eVを吸収したときに化学変化する原子数または分子数をG値と呼ぶ。

4.空間線量率計 (サーベイメータ)

(1)電離箱式
エネルギー特性:良
測定可能範囲:1μ〜0.35 Sv/h

(2)ガイガーミュラー計数管式
エネルギー特性:電離箱式より低
測定可能範囲:1〜1000 cps、0.3μ〜300μ Sv/h

(3)シンチレーション式
エネルギー特性:ガイガーミュラー計数管式より低
測定可能範囲:0.001μ〜1.999μ Sv/h、0.03μ〜30μ Sv/h

(4)半導体式ポケット
エネルギー特性:電離箱式より低
測定可能範囲:3μ〜99.99m Sv/h

.5.個人線量計

ひばく管理用:フィルムバッジ、蛍光ガラス、OSL線量計
作業中のひばく監視:TLD、アラーム線量計、ポケットチェンバー、半導体式線量計

(1)フィルムバッジ
<長所>
・長時間の測定が可能
・データを永久に保存が可能
・平均的なエネルギーを推定することが可能
<短所>
・測定線量の範囲が狭い
・方向特性が大きい
・フェーディングが大きい

(2) 熱ルミネッサンス線量計 (TLD)
<長所>
・高感度
・測定範囲が広い
・経年変化が少ない
<短所>
・一度しか読み取ることが出来ない

(3)光刺激ルミネッサンス線量計 (OSL)
<長所>
・高感度
・再使用が可能
・繰り返し測定が可能

(4)蛍光ガラス線量計
<長所>
・感度が高い
・繰り返し測定が可能
・再使用が可能
<短所>
・照射後はすぐに測定不可能

(5) 半導体式ポケット線量計
<長所>
・作業中の自己確認が可能
<短所>
電磁波により誤動作を起こす
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